2024年11月頭出しタイトルのみ全文

　交通事故にあったが、相手方保険会社から一括対応（医療機関での窓口負担）を拒否されたとご相談を受けることが多くあります。

　相手方保険会社が一括対応を拒否する理由としては様々なものが考えられますが、一括対応を拒否された方の過失割合が高い場合や車両の損傷が軽微な事故でそもそも怪我を負ったのかが分からないような場合が多いです。

　では、一括対応を拒否された場合には、どのようにして治療を続けていくと良いのでしょうか。

　１つ目は、相手方の自賠責保険（強制加入保険）に対して被害者請求を行い、治療費を回収する方法が挙げられます。

　必要書類を揃えて被害者請求を行えば、基本的に自賠責保険から治療費等の保険金を受け取ることができます。

ただ、車両の損傷が軽微な事故でそもそも怪我を負ったのかが分からないような事故の場合には、自賠責から保険金の支払いを拒否される可能性があります。

自賠責から保険金の支払いを拒否された場合には、自賠責保険に対して異議申立の手続きを行い、再度保険金を支払うよう求めることもできます。

２つ目は、自身が加入している任意保険会社の人身傷害保険を利用する方法が挙げられます。

被害者請求の場合にはいったん自身で治療費を窓口負担する必要がありますが、人身傷害保険の場合には基本的に任意保険会社が窓口負担を行いますので、一括対応を受けているのと同じような状況なります。

一括対応を受けられず、どのようにして通院をすれば良いのかお困りの場合には、一度弁護士に相談することをお勧めいたします。